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2022年 11月 28日 センター試験から共通テストになって変わったこと
みなさんこんにちは!
明治大学政治経済学部4年の田邊康祐です。
秋も終わりが見え、ついに冬の寒さを感じる日が増えて参りました。
布団から出たくないと思う毎日ですが、みなさんはいかが過ごしでしょうか。
冬の寒さにも負けずに元気に過ごしていますでしょうか。
さて、もう残り47日と刻一刻と迫っている共通テストですが、
共通テストが実施される前にセンター試験という試験が
共通テストの代わりにあったことをみなさんはご存知でしょうか。
今回は、そんなセンター試験に焦点を当ててみます!!!
かくいう私は現在大学4年生ですので、センター試験を受けた世代です!
センター試験を実際に受けた私が、センター試験と共通テストの違いについてご説明します!
この記事で、ぜひ共通テストがセンター試験からどのくらい変更があったのか、
具体的に何が変わったのかしっかり把握していただけたらと思います!!
○センター試験を共通テストに変更した理由
センター試験と共通テストの違いを述べる前に、
なぜセンター試験の試験方式を変更する必要があったのかについてお話します。
そもそもセンター試験は正しい知識の記憶さえしていれば問題が解けるように作られており、
「知識遍重」の傾向が強い試験でした。
しかしこの「知識遍重」の試験は
英語で会話をする力や覚えた知識をどう活かすかというような応用的な力を測定できず、
今日の実社会で求められている力を測定する試験としては
適切ではないとして廃止が決定されたのです。
実際、センター試験は覚えているかどうかを問うような問題が多く、
思考力が試されるような試験ではありませんでした。
リスニングの配点も英語筆記が200点満点なのに対し、
50点満点と「英語を使えるか」というより「英語を読めるか」に重きをおいた試験でした。
こうしたセンター試験が今日の実情に合っていないという問題を
解決しようとして誕生したのが共通テストというわけです。
○センター試験と共通テストの変更点
では、共通テストになってセンター試験と何が変わったのかということですが、
変更点が最も大きいのは英語です。
英語は全科目の中で唯一配点が変更され、
従来の「筆記200点満点、リスニング50点満点」から
「筆記100点満点、リスニング100点満点」へと変更されました。
また、リスニングは配点が実質4倍に増えただけではなく
英文を読み上げる音声の速度も速くなりました。
さらに、筆記試験もセンター試験では出題されていた発音、アクセント、文法の問題がなくなり、
すべての大問で長文読解が求められる試験へと大きく変更されました。
上述の通り最も変更点が大きかったのは英語ですが、他教科にも変更が加えられています。
国語は現代文において大問1つに対して本文が2つになり、
さらに問題も複数人のディスカッション形式のものも出題されるようになり、
従来の1つの文を読んで本文の内容に最も近しいものを選択する
という形式の試験から変更が加えられています。
また社会科目は資料問題の出題が大きく増え知識の量を問うような試験ではなくなり、
数学も会話文や長文が出題されるようになりました。
以上のようにセンター試験から変更点の多い共通テストですが
唯一変わらないものがあります。
それは、すべてマーク式であるということです。
共通テストが検討され始めた当初は、
国語と数学の一部問題に記述解答を求める問題の出題が既定路線でしたが、
採点の公平性や、採点システムの不備といった問題が解決されず導入されませんでした。
ただ、国は記述解答を求める問題の設置を諦めたわけではなく、
あくまで「延期」という状況なので今後導入されると考えて良いと思います。
いかがだったでしょうか。
センター試験の後継として実施されるようになった共通テストですが、2つは大きく異なる試験です。
この違いは実際に解いてみると一層わかります。
ぜひ解き比べてふたつの試験の違いを肌で感じてみてはいかがでしょうか!笑
また、共通テストをまだ解いたことがないという高校生の皆さんには、
今の学力に関係なく一度解いてみることをお勧めします!!
解くことで試験のレベルや傾向をなんとなくでも知ることができます。
まずは敵を知ることが必要なのです!
そして東進ハイスクールでは「共通テスト同日体験受験」を実施します!
名前の通り、共通テスト本番の日にその日の試験問題を解くものです!
模試ではなく、本物の共通テストを解くので共通テストがどんな試験かを知るには絶好の機会だと思います!
ぜひ検討してみてください!!
最後までお読みいただきありがとうございました!